成功体験は最高の栄養になりうる・・・
前回、運動には成功体験が大切だとお話しました。
成功体験が大切なのは、運動だけではありませんが、子供(特に幼児期)では運動の成功体験は極めて大切になります。
というのも、子供の頃の運動はただ「体の使い方が上手くなる」だけではなく、理解面の成長にも大きく影響するからです。さらに、運動は成功と失敗が分かりやすいという側面もあるため、子供自身が成功を感じやすいです(失敗も同様ですが・・・)。
赤ちゃんの頃をイメージすると分かりやすいかと思います。
初めは寝ているだけですが、徐々に首を動かし、寝返りをすることで周囲の世界を目で認識します。そして、寝返りをし、物に手を伸ばし握ったり、振ったり投げたりして遊びます。
さらに、ハイハイや歩き出すことで自分の世界を広げ、いろんなことを学んでいくのです。
では、どのように成功体験を子供にさせていくのか?ということになります。
簡単にいうと、上手に大人が黒子になり、子供本人の『できた!』を増やしていくのです。
そのためには、スモールステップとプロンプトが重要になります。
今回は細かな説明は割愛しますが、スモールステップとは小さく段階づけを行うことで、プロンプトとは適切な補助のことを指します。
つまり、今の子供の力に合わせてまずは簡単なレベルから開始し、細かく段階づけを行いながら成功を重ねていくのです。そして、その際に大人が上手く補助をしながら子供自身があたかもできたかのように仕向けていくのです(まあ、実際にできているのですが・・)。
しかし、これが本当に難しいです。
ですので、これを保護者にいきなり求めることはしません。
まず、専門家である私たちがしっかりと見極めながら成功したことのエッセンスを保護者にお伝えし、できるだけ普段の生活で成功体験を子供に感じてもらうのです。
それでは、今回はここまでにします。
次回は、スモールステップとプロンプトを掘り下げていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。