発達障害児への作業療法の実際・・・

今回は、実際に作業療法士として私がどんな支援を行ってきたのかを少しお話しできればと思います。

 

私が直接、発達障害児の子供たちの支援を行ったのは約7年です。

病院の訓練室で外来での直接訓練を中心に、少人数の運動教室のフォロー、療育施設での個別訓練を主に行っていました。

その中でも、個別訓練に関して少し説明します。

 

個室や少し広めの部屋で、子供と1対1にて訓練を行い、必要に応じて同伴の保護者は同席や分離を行います(ほとんどは同席です)。

頻度は多くて週1回程度で、月に2回の子もいます。作業療法だけではなく、言語聴覚療法や理学療法を併用している子もいます。1回は約40分間です。

このように限られた時間ですので、いかに効率的に必要な訓練を行うかが大切になります。

 

訓練内容は、保護者の希望を基にしながら、私自身が子供の状態を見て決めていきます。

例えば、運動や道具操作、生活動作など多岐にわたります。

 

ちょっと説明ばかりで長くなってきたので、今回は運動の訓練に関して少しお話しして終わりにします。

 

運動の訓練は色々ありますが、共通しているのは楽しく行うことです。

発達障害の子供は、運動に苦手意識を持っていることが多く、運動が嫌いになっている子もいます。

そのため、まずはその子が楽しめるような工夫が必要となります。これが大切なのですが非常に難しいです。

私が大切にしているのは、とにかく成功体験を子供に感じてもらうことです。

やっぱり、誰でも失敗よりも成功すると気分が良くなりますよね?

成功体験を感じるためには、その子にとってちょうどいい運動の選択や環境調整、支援方法が重要であり、それを分析し提供できるのが作業療法の専門性です。

 

少し長くなってしまいました。

今回はここまでにします。

次回は、どう成功体験を感じてもらうかをお話ししたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。