感覚の凸凹とは・・・
発達障害の子供には、感覚の凸凹があることが多いです。
特に、ASD(自閉スペクトラム症)児では診断基準にもなっているほど頻度の多い特性の1つです。
では、感覚の凸凹とはなんなのでしょうか??
感覚(感じ方)は、人それぞれであり誰しもが同じではないです。
簡単にいうと、ある感覚刺激(例えば大きな音や揺れなど)に対する感じ方は人それぞれ異なっており、感じ方には幅があります。
ある人は平気な音でも他の人は耐え難いぐらい不快に感じたり、同じ乗り物でも酔う人と酔わない人がいます。
このような感覚の違いにより、潔癖症の人や車酔いしやすい人、絶叫アトラクションが好きな人・・・などなどまるで性格のようなことの中にも感覚の影響はあります。
ですので、人によって感覚の違いがあることは当たり前のことです。
しかし、発達障害児の持つ感覚の凸凹とは、生活する上で著しく困難さをきたすことが多いです。
例えば、掃除機の音が耐えられず癇癪を起こしたり、少しでも人の手が自分に当たると怒り出したり、危険な高い所によじ登るなど本当に様々あります(同じような行動でも感覚以外が原因であることもあります)。
今回、細かく原因や対応をお話しませんが、一つだけ大切なことをお話ししておきます。
感覚の凸凹は決して子供のワガママでもなけれが子育ての仕方が原因ではありません。
生まれつきの脳の働きが原因です。
ですので、子供を頭ごなしに注意したり、強要したり、止めるようなことは望ましい対応とは言えません。もちろん、生命の危険や怪我のリスクがある場合は別です。
まずは、子供の気持ちを受け止めて共感してあげることで、子供たちは少しずつ安心や納得することができていきます。
そして、感覚の感じ取り方は感情や人との関係性にも大きな影響を受けます。
私たちもそうだと思いますが、嫌なことがあってイライラしている時は敏感になるでしょうし、同じ関わりでも好きな人と嫌いな人では受け取り方は違うと思います。
ですので、子供の感情の変化にも気をつけながら、子供たちとのより良い関係づくりをすることが大切です。
では、今回はここまでにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。